小さな小さな恋物語
そんなことを考えてるとドアをノックする音が聞こえた。


「?」


誰だろう? こんな時間に。


時計を見ると6時少し過ぎだった。


母さんかな?


「部屋開いてます」


ドアに向かってそう告げると、母さんが入ってきた。


「俺の部屋に入ってくるなんて珍しいね。なんか大事な話?」


母さんが真剣な顔で入ってきたから、茶化すように言った。


すると、母さんの口からとんでもないことが飛び出した。


6月なのに急に蝉の音がうるさかった。




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