小さな小さな恋物語
-智流-



俺は机に向かって黙々と勉強していた。


理由は6月に親から告げられた私立に進学するためだ。


このことを知ってるのは担任の先生と崇だけ。


他の誰にも言ってない。


一瞬、佑希ちゃんにも話そうかと思ったけどやめた。


佑希ちゃんに言ってしまうと受験するのをやめるって言い出してしまいそうだったからだ。



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