小さな小さな恋物語
そういえば、そんなことしてたな。

たった4ヶ月しかたってないのに昔のような話だった。



「なあ。マジで知らないぞ? 嫌なことは嫌だって言わないと皆離れちゃうぜ?」


「それはわかってるよ。でも決めたことだから」


「ああ。そうかよ。じゃあ勉強でも頑張ってエリートコースでもなんでも辿りやがれ」


崇はそういうと自分の席へと戻っていった。



「そんなこと言われなくてもわかってる」


誰にも聞かれないように小さな声で呟いた。


自分でもわかってるんだ。このままじゃあ、ダメだって。


だけど、言いなりにならないといけないんだ。


所詮は俺達は子供なんだ。
親に逆らってまで出来ることは少ないんだ。



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