小さな小さな恋物語
-佑希-



なんで、こういう時に限って会っちゃうのだろう?

今、1番会いたくない智流君に。


「おはよ」


智流君は何事もなかったように挨拶してくる。


その顔はニッコリと優しい笑顔だった。


それだけで何だか嬉しくて、心が暖かくなる。


だけど、その反面で4月になれば智流君に会えなくなって智流君の笑顔が見れなくなるという悲しさがあった。



両極端の意見に混乱して、やっと会えた智流君に対して何もすることが出来なかった。



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