小さな小さな恋物語
-智流-



「どこにも行かないでよ」


佑希ちゃんは泣きながらそう呟いた。


ドコニモ行カナイデ?


俺の頭の中で佑希ちゃんの言葉がリピートされる。


佑希ちゃんは知ってるの?
俺が大桐学園を受験するって?


佑希ちゃんには聞かずに自分に質問する。


佑希ちゃんは未だに泣き止むことは出来ずにいた。


このままだと皆が来る?


なぜかこのままココに居てはいけないって思って佑希ちゃんを連れて屋上へと向かった。



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