小さな小さな恋物語
って、何を大きな声を出してんだよ。

ほら、佑希ちゃんもびっくりしてるし。


「えっと、智流君。ありがとう。
その言葉が聞けて嬉しいよ。
笑わないで聞いてくれてありがとう」


佑希ちゃんはニッコリ笑いながら言った。



佑希ちゃん…
話すのが、恥ずかしいはずなのに初対面の人に話してくれるなんて……


「佑希ちゃん。待って!」

「えっ?」


佑希ちゃんは驚いた顔で立ち止まった。



< 14 / 271 >

この作品をシェア

pagetop