小さな小さな恋物語

*2

-智流-



母さんに俺の気持ちを伝えろっか。


流華姉。半年前に母さんがなんて言ったか知らないから言えるんだよ。


だからといって、佑希ちゃんと一緒にいられなくなるのも嫌だしな〜。


わざと不合格になるように頑張るか?



でも、それはそれで俺のプライドが許されねぇんだよな。


どうしたものか。



コンコン


悩んでいる時に部屋のドアを叩く音がした。


今度は誰だよ!


「智流君。ちょっと話があるんだけど…」


弱々しい声がした。


この声は…


佑希ちゃん!? なんで俺の部屋に?


俺は急いでドアまで向かってすぐさまドアを開けた。




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