小さな小さな恋物語
-智流-



今の俺が、佑希ちゃんといる俺が俺っぽいか。


確かにそうかもな。なんで今まで気付かなかったんだろう。


こっちの方が無理してないって。


「俺、頑張るから」


ニカッと笑いながら言うと佑希ちゃんは何を? って顔をしながら、


「よくわからないけど、頑張って。今の智流君だったらなんだってできるよ。なんか生き生きしてもん」



「うん。ありがとね」


佑希ちゃんの言葉に励まされて、どうにかなるんじゃないかって思った。



その後は佑希ちゃんといろんな話(ほとんどがくまタンの話だったけど)をした。


この時間がすごい幸せな時間だった。




< 161 / 271 >

この作品をシェア

pagetop