小さな小さな恋物語
『黒川 佑希』


「はい」


返事をした後に檀上へと上がる。


そして、校長先生から証書を受け取った。


受け取った後に少し歩き、下りるところで一度立ち止まる。


顔を上げ前を見据えてると、智流君と目が合った。


あたしと目が合うとニッコリと微笑んだ。


最後の最後で何をしてるのよ!


心臓が激しく鳴り出すし、顔が暑いしでてんやわんやで自分の席へと戻った。


あと少しで証書を返すのを忘れるところだったじゃない。



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