小さな小さな恋物語
「さーとーるー君♪」


智流君のクラスに着くと直ぐさま智流君を呼んだ。


「亜依ちゃん、どうしたの?」


亜依に呼ばれた智流君は亜依の元へと来た。


「この子が智流君に用事があるって」


そう言って、あたしを前に突き出す。


亜依のその対応って、あたしは物かなにかかよ!


「佑希ちゃんが俺に用事? さっき思いっきり無視した人が?」


ジロリとあたしを睨みつける。


ゔっ。それは…


「えっ! なに? あんた、そんなひどいことしたの?」


智流君の言葉を聞いて、亜依も応戦をする。


だって…


涙目で二人を見ると、二人は笑い出した。


「どうしたの?」


二人がなぜ笑い出したのかがわからずに顔を横に傾けた。



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