小さな小さな恋物語
#2-1 真実 そして波乱始まる

*1

-智流-



「6月頃だった。


俺が一人部屋にいた時に母さんが来た。


そして、俺は告げられた。


『智流。あなた、今から勉強して大桐学園に入りなさい』


ってな。



ウチの親は告げられたことは絶対的なんだ。


だから、今回もやらないといけないんだって思って勉強してた。


でも、ある日流華姉が部屋に来て言われたんだ。



『今、やりたい想いがあったらお母さんに知らせなさい。そしたら伝わる』


って。


俺はお前らと一緒の学校に通いたかった。


離れたくなかった。」


「お前らじゃなくて、ある人に…だろ?」


崇は佑希ちゃんをちらって見ながら話の腰を折った。


「うっさいな! そんなことをいちいちつっこむな」


そう言った後に俺は話を続ける。



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