小さな小さな恋物語
「それは…その…」


言えるかよ! 言い出すのが遅すぎて、願書を出した後だったから取り消しが出来なかったなんてさ。



「もしかして間に合わなかった…とか?」


崇はニヤリッといやらしい笑顔で言った。


うっ! ばれてる。


「その顔は崇の言うとおりみたいね」


亜依ちゃんも崇と同じように茶化してくる。


「それなのに大桐学園に合格ってすごいよね。それにまた会えて嬉しいよ」


佑希ちゃんはニッコリと微笑んだ。


ここに天使がいます!
こんな悪魔みたいな人じゃなくて、天使がいるよ〜。


「「なんか良からぬこと考えてない?」」


崇と亜依はハモりながら聞いてきた。


こいつら俺の考えてることがわかるのか?



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