小さな小さな恋物語
-佑希-



あたしと亜依と智流君と鳥居君は走って校舎に向かったからなんとかチャイムが鳴るまでには間に合った。


今は教室。


黒板に張り出してある座席表を皆で見る。


上手い具合に集まっていた。


あたしの前には亜依がいて、左隣には智流君がいて、鳥居君は右隣にいた。



皆が上手い具合に集まってるとか偶然ってあるんだね。


あたしはしみじみそう思った。



「すごいな。これほどまでに集中するとは」


智流君もあたしと同じことを思っていたのか関心そうに呟いた。


「あー。ある意味奇跡だな」


鳥居君はけだるそうに言う。


「あたし達って運命共同体なのかもね♪」


亜依はウインクしながら楽しそうに言う。


そんな亜依を鳥居君はげんなりした顔で見ていた。


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