小さな小さな恋物語
#1-1 出会い

*1

-佑希-



「ねぇねぇ。佑希(ユウキ)。
聞いてよ〜。また、千尋(チヒロ)君にからかわれた」


友達の亜依が楽しそうに話してくる。


「それは大変だったね」


「それだけ? 佑希、なんだか冷たいよ」


冷たいって(汗)
なんて答えればいいのかわかんないんだもん。しょうがないじゃん。

やっぱりこういう話は苦手だなぁ。



「もういい。佑希にはもう話さないから」


亜依はそっぽを向いて、ご機嫌ななめ。



機嫌損ねてしまったな。
でもさ、あたしは何を言えば良かったの?

からかわれたのなら嫌なんじゃないのかな?

やっぱり恋って難しい。



< 2 / 271 >

この作品をシェア

pagetop