小さな小さな恋物語
「ほら、あいつだよ。しら「そろそろ佑希を返してくれません?」


俺は生徒会長が佑希ちゃんに何かを言う前に言葉を遮る。


「あれ? 君は?」


生徒会長は俺の存在に気付き、こっちを見る。


「佑希の同じクラス。1年3組の白石 智流」


ジロリッと睨み付けながら呟く。


「そんな怖い顔をしない。せっかくの綺麗な顔が台なしだぞ?

それよりも君が智流君か」


生徒会長は俺をなめ回すようにジロジロと見る。


なんなんだ? この人は。


「今日はこれくらいにしとくか。見たいもんは見えたしね。

それじゃあ、僕は行くね。またね。佑希」


じゃって感じで手を上げると生徒会長は去っていった。



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