小さな小さな恋物語
智流君は驚いた顔であたしを見ていた。


「智流君って、こっち方面だったんだね」


まさか一緒の方とか知らなかったな。


「あっ、うん。俺もびっくりした」


「あはは。あたしも。
そういえば家ってどこなの?」


「この道をまっすぐにいったダイヤパレストっていうマンション」


智流君は指さしながら、そう言った。



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