小さな小さな恋物語

「智流?」


「ん? どうかした?」


佑希の呼びかけでやっと我に返る俺。


何分自分の世界に入っていたのだろうか?


「その顔。怖いよ? もっと笑わないと…
ほら、スマイル、スマイル♪」


そう言いながら、俺に見せ付けるように笑顔を振り撒いた。


クッ…可愛いじゃないかよ! このやろー。



佑希の笑顔に俺も笑顔で返した。