小さな小さな恋物語
*2
図書室に戻ると、
「佑希! どこ行ってたのよ。心配したんだからね」
亜依ちゃんはそう言いながら、佑希に抱き着いた。
その勢いで佑希の手が俺から離れた。
チェ。もうちょっと繋いでいたかったな。
「図書室まで手を繋いでくるとは何か発展でもあったのか?」
ニヤニヤと楽しそうに崇は言った。
発展もなにも…
「俺が嫉妬して終わったよ。そんで手を繋いでたのは佑希から。
まっ。佑希自身には深い意味なんてないんだろうけど」
「お前も大変だな」
しみじみと感想を漏らした。
「まあ…な」
それでも俺は佑希が好きなんだけどな。
「佑希! どこ行ってたのよ。心配したんだからね」
亜依ちゃんはそう言いながら、佑希に抱き着いた。
その勢いで佑希の手が俺から離れた。
チェ。もうちょっと繋いでいたかったな。
「図書室まで手を繋いでくるとは何か発展でもあったのか?」
ニヤニヤと楽しそうに崇は言った。
発展もなにも…
「俺が嫉妬して終わったよ。そんで手を繋いでたのは佑希から。
まっ。佑希自身には深い意味なんてないんだろうけど」
「お前も大変だな」
しみじみと感想を漏らした。
「まあ…な」
それでも俺は佑希が好きなんだけどな。