小さな小さな恋物語
えっ? うそ! あたしもそのマンションなんだけど…


あたしが驚いた顔をしていると智流君が変な顔をしながら、あたしに尋ねてきた。


「佑希ちゃん? どうかした?」


「あっ! うん。一緒のマンションだったからびっくりして…」


智流君もびっくりした顔をしながら、


「マ、マジ?」


「うん。マジ!
それにしても家が近いのに気付かなかったなんてね」


「そうだな。
俺、名前すら知らなかった」


「それはあたしも一緒だよ」


前見たら、智流君がいたんだもんびっくりだよ。
あれ? でも、実はその前から会ってたとか?



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