小さな小さな恋物語
「えー。では、第1回・キャンプ合宿のミーティングを始めます」


亜依ちゃんは楽しそうに司会を行う。


「なに? いつの間にそんな話になってたわけ?」


佑希がすかさず突っ込む。


当然ちゃあ当然だけどな。


「佑希がいなくなった時にだよ。
日時なんだけど、夏休みが始まった一週間後の7月28日からの二泊三日を計画しています」


佑希の質問にあっさりと答え、次の話に進む。


いくらなんでも強引なんじゃあ…


そう思ってると、崇がポンと肩を叩いた。


そして哀れむような目で俺を見る。


なるほどな。亜依ちゃんに何を言っても無駄ってことね。


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