小さな小さな恋物語
「えー!? でも、それじゃあ、キャンプが出来ないよ?」


うっ! それを言われたら…


その時、助け舟を出してくれた人がいた。



「それだったら、僕が着いて行こうか?」


「えっ! いいんですか!?」


亜依は喜びの声をあげて、声をした方を見る。


あたしも亜依みたいに声をした方を見た。


「ヒロ兄ちゃん!?」


すると、声の主はヒロ兄ちゃんだった。


「そんな驚いてどしたの?」


ニッコリ笑っていたヒロ兄ちゃんがからかう。


「いえ…なんでここにいるのかと思いまして…」


さっき用事があるからって、どこか行ったよね?


「ちょっと図書室に用事があってね。
それよりも夏休みにキャンプ行くんでしょ? だったら、俺もついていっていい?」


「安藤先輩がついてきてくれるんですか!?
それは是非来て下さいよ」


亜依は機嫌よく答える。



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