小さな小さな恋物語
-智流-



俺は崇と亜依ちゃんと別れて、佑希と一緒に家へと帰っていた。


「智流はいつから気付いてたの? 崇が亜依のことを好きだって」


佑希は嬉しそうに言う。


亜依ちゃんを本当に好きなんだな。


佑希の嬉しそうな顔を見てそう思った。



「どうしたの?」


黙っていた俺を心配そうな顔で俺を見る。


「いや。ただ、かわいいなって」


「もう! また、そうやってからかう!」


頬を膨らませて言う。


本当のことなんだけどな…


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