小さな小さな恋物語
「本当に何かあったのか?」


さらに心配そうな顔であたしを見る。


「う、うん。何にもないよ! 心配かけてごめんね
そんなことよりもこれからどこ行くの?」


話をごまかしたくてそんなことを聞いた。


「とりあえずは小学校に行く」


「小学校!?」

「そっ! 小学校。小学校なら簡単に忍びこめるしな」


簡単にって…


「まっ、俺に任せろって」


そういうと智流は力強くあたしの手を引っ張ったからあたしにとっては力強かった。




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