小さな小さな恋物語
-智流-



マンションから出て10分で小学校に着いた。


小学校の正門で立ち止まっていた。


「どうやって入るの?」


正門は見事に閉まっていて目の前にはさくが拡がっている。


「そんなのは…よじ登る」


そう一言残すと門のさくをよじ登った。


「ちょっと! 智流?」


そういいながらも佑希は俺の真似してさくをよじ登っていた。



< 251 / 271 >

この作品をシェア

pagetop