小さな小さな恋物語
二人で学校に忍び込むと俺はある場所へと向かう。


「智流。どこ行くのよ?」

「いいから、着いてきて」


そういって着いた場所は校舎の裏側だった。


「こんなところに来てどうするつもりなの?」


確かこの辺に…


佑希の言葉を無視してある窓を探した。


「あった!!」


俺は大声をあげ、その窓をガチャガチャと激しく揺すった。


俺の行動に佑希はびっくりした顔で、


「ちょっ! 智流? 何やってんの?」


「佑希も手伝え。もう少しで開くから」


佑希に手伝うように促す。


佑希は訳がわからないって顔をしながら俺と一緒の行動をする。


しばらくして、窓の鍵が開く音がした。


「よし! 開いた」


そう呟いた後に窓から学校に侵入した。


「これって不法侵入なんじゃあ…」


佑希はそう呟きながらも窓から学校に侵入する。



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