小さな小さな恋物語
-佑希-



智流。本当にありがとう! あたしは智流が好きだよ…


皆と別れて今は車の中にいる。


別れた瞬間に涙が溢れていた。


「お前って意外と大胆だな」


隣に座っていたお兄ちゃんがニヤリッと笑いながら言った。


そんな兄を横目に見ながら小さな声で呟く。


「うるさいなぁ」


「そう怒るなって」



それでもお兄ちゃんはクスクス笑っていた。




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