小さな小さな恋物語
あたしが困った顔で悩んでいると、


「亜依ちゃーん?
なんだか、この子。好きになったことないみたいだから、許してあげて? 」


そう助け船を出してくれた男の子がいた。


「えっ? 佑希って初恋もまだなの?
それじゃあ、返答もあんな感じになっちゃったんだ」


「あっ、うん。まだ」


「そうかー。なんだかごめんね?
あたし一人で怒っちゃって」


亜依は申し訳なさそうな顔で謝ってくる。


「気にしなくていいよ? 」

あたしはそんな亜依が可愛くって笑顔で言った。


「あのぅ? 助けてくれてありがとう」


内容はちょっとムッとはきたけど、一応助けてもらったんだし御礼くらいはしないとね。



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