小さな小さな恋物語

#1-2 交差し始める想い

*1

-佑希-



あたしはランドセルを背負ってエレベーターを待っていた。


ふぁ。眠い。


朝が苦手で自然とあくびをしてしまう。


まだ、エレベーター着かないのかな。


そう思ってるとﾁﾝとエレベーターが来る音がした。


あっ。やっと来た。


ゆっくりとエレベーターが開いていく。


そこには先客が一人いた。