小さな小さな恋物語
「佑希ちゃんがそう言うなら。
そういえば、佑希ちゃんって兄弟いる?」


「えっ? 兄弟?
うん。いるよ。なんで?」


やっぱり急に聞くのは、まずかったか?
だって、このまま話してると拉致あかないし…



「いや。
ただ、気になっただけだよ」


「そっか。
あたしには二つ上のお兄ちゃんがいるよ」


佑希ちゃんはそう答えた。


佑希ちゃんがあまり気にしない性格でよかった。

というか、二つ上のお兄さんって流華(ルカ)姉さんと同じ学年!?


「智流君? どうかした?」


佑希ちゃんは心配そうな顔で俺を見た。



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