小さな小さな恋物語
「お前。本当にまだだったりしたの? 」


その男の子は驚いた顔をして答えた。



初恋がまだで悪かったですねー。
だって、しょうがないじゃん。
好きってどんな感じかわかんないんだもん。



あたしがムッとした顔でその男の子の顔を見ていると、


「初恋がまだって珍しいヤツ。
まぁ、俺には関係ないけどな」


そう言ってその男の子は教室から出ていった。



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