小さな小さな恋物語
確かにな。
俺は女の子と一緒に来るなんて今までしたことなかった。

だけど、佑希ちゃんなら一緒にいてもいいかなって思ったんだ。


「智流?」


「なに?」


「いんや。珍しく一人で考えてたから」


さっきからなんなんだよ!
珍しい珍しいって。
そんなに俺らしくないか?


「なぁ?
もしかして好きな女でも出来たのか?」


「はっ! えっ!? なんだそれ。それはない!!!」



ガタリッと席から立ってしまった。


俺、すっごく動揺してないか?



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