小さな小さな恋物語

*5

-佑希-



あたしは智流君と帰り道を歩いていた。


少し前までは智流君があたしの手を引いて歩いていたけど、今は手を繋がずに少し距離が開いていた。


最初はそれが寂しかったけど、今は智流君との会話が楽しいから良しとした。


「あっ! そのキーホルダーって『くまタン』?」


急に大声を出して、あたしのランドセルについているクマのキーホルダーを指さしながら言った。


『くまタン』とは名前通りにクマなんだけど、鋭い目をして睨んでるいるキャラクター。


このクマを見ると友達には怖いって言われるけど、あたしは『名前が可愛いくせに外見が怖い』そんなギャップが好きで『くまタン』グッズはたくさん持っているのだ。



そのくまタンをなぜ智流君が知ってるんだろう?


疑問に思ったことをすぐさま智流君に聞いた。


すると、智流君は目をきらめかしながら説明した。


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