小さな小さな恋物語
「なんで、流華姉が佑希ちゃんのお兄さんと一緒にいるんだ?」


あたしが疑問に思っていたことを智流君は聞いた。



お兄ちゃんと流華さんは恥ずかしそうに顔を見合わせ、



「それは…ねぇ?」


あたしは二人の反応を見て、恋人同士なんだって直感でわかった。


これが好き合うってことなんだね。


ぼーっと考えながら、お兄ちゃんを見てると、


「じゃあ、俺ら行くから」


そう言ってお兄ちゃんと流華さんはそそくさと去っていった。



また二人になったあたし達は顔を見合わせて笑った。


「まさか、付き合ってるとはね」


「うん。せいぜい友達だと思ってた」


あたしと智流君は笑いながらお兄ちゃん達の話をしていた。



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