小さな小さな恋物語
「はっ? えっ!?
佑希ちゃんは俺の言ってる意味はわかってる?」



「友達を自分の部屋に入れちゃあダメなの?」


ダメだ! なんでこうも鈍感なんだよ。



俺は一度溜め息をついて冷静さを取り戻そうとした。



「いい? 友達だからって言っても男をそう簡単に入れちゃあダメだよ?
その…襲われちゃうかもしれないからね」


佑希ちゃんに諭すように言うと、佑希ちゃんは


「智流君はあたしを襲う気なの?」


ものすごく純粋な目で俺を見た。


佑希ちゃんの中では俺は安全な人なんだな。

嬉しいといえばそうだけど、なんだか複雑。

でも…


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