小さな小さな恋物語
「えっと、君は…亜依ちゃんといた…」


クラスが同じになったことがないヤツだったから名前なんて知らない。


一応、俺は知ってる内容だけ口走っておいた。


「あっ! はい。
あたしの名前は黒川 佑希って言います。
ちょっと、質問したいことがありまして…」


佑希ちゃん? は恥ずかしそうな感じだった。


この感じは…俺に恋愛相談ごとか?


正直、めんどいけど困ってる人を見るとつい…


「ここでは話せない内容だよね?
だったら、ちょっと廊下にでも出ようか」


あぁ! またやってしまった。
困ってるヤツを見ると助けたくなるんだよな。



佑希ちゃんは佑希ちゃんで嬉しそうに頷いてるし。



俺と佑希ちゃんは廊下に出た。




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