流れる星を見つけたら
爽やかスーツ似合うな
スーツの宣伝に出ている
ジュノンボーイに似てるかも。

「よかったらご一緒しませんか?」
お姉さんは社長に言うので、思わず私は「もう食べ終わったから戻りますよ」と、注意をすると

「いいね。ではお嬢さん達にはジェラードをごちそうしよう」

社長は店員さんに椅子を二つ持ってくるよう指示をし、丸いテーブルを四人で囲む。

狭いし……。

「じゃぁ私は先に行きます」
席を立とうとすると
マー君が私の手を引っ張る

「せっかくだから居ろよ」
目線が俺様。

でもマザコン。

「仕事しなきゃ」

「いいだろう。俺が社長だ!俺がルールだ!」と、大きな声で言い笑う。

それを見て
お姉さんはうっとりしてるし。

何が俺がルールだよ。
ビルの社長ってだけで
あんた直接関係ないじゃん。

ムッとしてると

「俺が責任とるから大丈夫だ。たまにお前も……」と、人をお前扱いしているヤツの携帯が鳴る。

着うたはAKBの新曲。

表示を見て
マー君はテーブルの下でコソコソ会話

「ママ?どうしたの?え?今日は……うん。7時には帰るから……わかった【ショコラ】のケーキね。うん忘れないで買う……」

大きな男が小さく背を丸めて会話中

蹴り入れたろか。

「おふたりはこのビルの方ですか?」

ジュノンボーイに質問された。
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