流れる星を見つけたら
甘い考えって？
ジッと顔を見るとニコリと笑う。

顔が発言と合ってないから
嫌な違和感が止まらない。

「こんな簡単な事件ないでしょう。あとは証拠を掴めばいい話です」

ブランドの眼鏡が光る。

「もう犯人はわかったの？」
ゴズロリお姉さんが聞くと

「基本的な話です」
鼻で笑ってるし

嫌なタイプだな。
ジュノンボーイ撤回。
腹黒そうだ
笑点の円楽師匠タイプか。

「コナン君みたいね」

コナン君は可愛すぎる。
お姉さんはそんな発言をしてからトランクを開き、食パンを取り出し刑事に渡す。

こんな所で食パンかい？

「ありがとうございます」
素直に受け取り
刑事はそのまま口にすると
お姉さんは｢具はないけどね｣と笑いながらその食べ口を真顔で観察。

これか

これが噂のサンドイッチ占いなのか。
好きな具で占うのではないのか。

お姉さんは食パンから刑事を見上げ

｢あらあら、そんな性格なのね｣
楽しそうだな。

｢僕は占いは信じませんよ｣

｢わかってるわ｣
笑顔のお姉さんが見守るなか
刑事はパクりとパンを食べる。

｢食べ口で占うの？｣
ふと聞くとうなずく。

｢それならサンドイッチじゃなくて食パン占いでもいいかも｣
素直に言うと

｢バカねぇ。カッコ悪いでしょう｣

笑われてしまった。
< 17 / 103 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop