流れる星を見つけたら
「はぁ?」
眉間にシワよせて変な声を出すと「楽しい人ですね」って……笑われた。

からかわれたのか

私。

「ふざけるの嫌い」
本気で怒るよ。

「僕も嫌いですよ。観察力と占い力をごちゃ混ぜにする女は」
腕を組み
形の良い唇がはっきり言う。

「何よそれ」
反発しながら
かなり動揺してしまう。

「食パン占いの方が当たりそうだ」

「だからはっきり言いなさいよ」

心拍数が上がってしまう
だって
今までそんな事
言われた事ないんだもん。

「あ……社長だ」

「え?」

奥の方を見ると
俺様マー君がやってきた。

「待たせたなって……おいお前もか」

一歩引いて言われたので

「いいよ邪魔なら」
スネたように言い
そっとその場を無難に逃げようと……いや離れようとしていると、腕をしっかり掴まれる。

「いやお前も行こう。お前細すぎるよな。ちゃんと食べてるのか?今日はいつも予約でいっぱいの店だけど、キャンセルが出でラッキーなんだぞ。喜んでついて来い!しっかり食べろ。おれのおごりだ」

マー君は刑事と目配せをし
邪悪刑事も微笑む。

逃げようと思ったのに。

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