流れる星を見つけたら

指定の場所は
ビルのオーナーのオフィス。

広く綺麗なオフィスで
5人くらいの人が、クラッシック音楽が流れる中で仕事していた。

秘書に訪問の内容を告げ
社長室に通されてビックリ

なんと!
我が家の三軒隣に住んでるドラ息子が、大きな椅子に座ってふんぞり返っていた。

コイツか
コイツがオーナーなのか。

都内に貸しビルを何軒も持ち
その管理だけで生きていける男。

年の頃なら30前後
背は高く
茶色いスーツはブランド物
顔は涼しく
あっさり系のイケメンだけど

しっかり俺様。

「借りた金は返せ!」
私が居るのを知ってか知らずか
電話口で叫んでる。

本当にビルのオーナー業?
怪しい金融業じゃないのか?

俺様オーナーは電話を切って私をガン見。

「面接試験だ」
低い声を出し
紙を一枚ひらりと飛ばす。

生年月日が書いてある。

「俺の生年月日。俺を当てろ」

薄ら笑いで私を見る。

面白い面接じゃない。

やってやろーか?
私はあんたを知ってるよ。

たとえ
あんたが私を知らなくてもね。


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