流れる星を見つけたら
いや
そんな事を思っていて
本当に出てきたらこまるから(んなワケないけどさ)考えるのはやめよう。

首を横に振り
足取りを早くする。

もっと違う事を考えよう
なんだ
楽しい話を考えよう

楽しい話
特にないけど

暗い夜道には明るい話を考える。

明るい話

ふなっしー……違うな。

思いつかないまま歩いていると、後ろから誰かの気配

振り向きたくない
だって
その人影は
妙に動きが早くて
私に圧迫するように追いかけている。

マズい
嫌な感じ。

背中に神経が行く
ひったくり?暴行?
バッグをしっかり握り直し、もつれそうな足に叱咤激励しながらほどんど走り出す私。

そしたら
後ろの影も走ってるし。

ちょ……冗談じゃない。
これは間違いなく
私を狙ってる?

どっどーすりゃいいの?

いや
逃げるでしょう。
早く明るいマー君の家まで行こう。

あそこの家に入り込み
なんとかしてもらおう

ほら
もう少しで到着……って、なんで電気点いてないのー!!

そうか
今日は衣装合わせったか
誰もいないんだ

マザコン社長のバカ野郎!!
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