流れる星を見つけたら
ふいに
私の頭の上で『あっ』と声を出すので
私も顔を上げ
彼の目線を追うと
夜空に星が光ってた。
「星が見えるんだね」
私を抱きながら彼は言う
「ここら辺、暗いから」
秋の星座が果てしなく広がる。
すると
また『あっ』と、さっきよりはっきりした声を出し、スッと腕を上げて空を指差す。
「流れ星を見つけた」
「え、ズルい。どこ?」
「すぐ消えた」
「見たかった。何かお願いした?」
「そんな暇ないって」
笑って答える口元が愛しい。
「残念だね」
彼の腕の中
もう一度顔を埋める私。
ごめんね
彼女がいるのにね
すぐ離れるから
もう少しだけ
このままでお願いしたい。
彼の手が私の髪を撫で
そっと顔を近寄せる。
身体が熱くなる。
「何かお願いあったの?」
そう言われ
小さく『うん』と返事
「どんなお願い?」
「言わない」
言えないよ
【彼女と別れて下さい】なんて
絶対言えない。
言えないから
永遠にさようなら……なんだよ。
最後に会った時に言ったじゃん。
私の頭の上で『あっ』と声を出すので
私も顔を上げ
彼の目線を追うと
夜空に星が光ってた。
「星が見えるんだね」
私を抱きながら彼は言う
「ここら辺、暗いから」
秋の星座が果てしなく広がる。
すると
また『あっ』と、さっきよりはっきりした声を出し、スッと腕を上げて空を指差す。
「流れ星を見つけた」
「え、ズルい。どこ?」
「すぐ消えた」
「見たかった。何かお願いした?」
「そんな暇ないって」
笑って答える口元が愛しい。
「残念だね」
彼の腕の中
もう一度顔を埋める私。
ごめんね
彼女がいるのにね
すぐ離れるから
もう少しだけ
このままでお願いしたい。
彼の手が私の髪を撫で
そっと顔を近寄せる。
身体が熱くなる。
「何かお願いあったの?」
そう言われ
小さく『うん』と返事
「どんなお願い?」
「言わない」
言えないよ
【彼女と別れて下さい】なんて
絶対言えない。
言えないから
永遠にさようなら……なんだよ。
最後に会った時に言ったじゃん。