流れる星を見つけたら
よいお年を
彼からのクリスマスプレゼントは
ラビットファーのスヌードだった。
ワインカラーのスヌード
私が欲しかった品物。
「どうしてわかったの?」
おぬしもメンタリストかっ!
朝の8時
人のベッドだというのに
しっかり熟睡してしまい
コーヒーの香りで目を覚ます。
ずるい
自分だけ服着てる。
髪も濡れてるから
シャワーも浴びたのか。
毛布をひっぱり
裸のまま上半身を起こすと「はい」って袋を渡されました。
「ありがとう。でも、どうやってわかったの?」
驚きしかない
ずっと
ラビットファーが欲しかったけど、気に入ってるのは高いからあきらめてたのに
「一緒に歩いてたら、君の目の動きでわかる」
さすが刑事。
「気に入った?」
「ありがとう」
「よかった」
またキスをして
そのまま私を抱きしめる彼
「今日は休んだら?」
仕事人間らしからぬ発言。
笑ってしまう。
「年末は稼ぎ時なんだよ。冬休みの子供達も来るし。夢を与えてあげなきゃ」
占い師
頑張りますわ。
「夢なら宝くじの一枚でも与えておきなよ」
手つきがヤラしいぞ。
指先が私の素肌の胸元に入り込むので、そこでストップ。
「時間無いもん。シャワー貸して」
「別にいいだろ」
「ダメ」
って言いながら
その優しい指とキスに溶けてしまいそうにな私。
負けそう。