小僧さんのお使い
小僧さんは泊まる宿が見つからないと老人に言いました


老人は静かに言いました


「今は田植えでどこの家も忙しい。誰かに手伝って欲しいくらい忙しいんだよ。だからまず手伝いますよって言ってごらんなさい」


それだけいうと老人は向こうの方に歩いて行ってしまいました



小僧さんはなるほどと思って早速老人いう通りにしてみました


「何かお手伝いします」


すると泥だらけのお百姓さんの顔が笑顔に変わり


「小僧さんそれじゃあこれを手伝って」とあれもこれもと休む暇なく田植えの手伝いをしました







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