僕、男の子なのです☆





「ほら、入んぞ?」
「うん…」


ようやく泣きやんだ僕の手を心ちゃんは引っ張り妖精の国ではなくムーンへと足を運んだ。


そしてインターホンがあるのにも関わらず心ちゃんは土足ではなく玄関にあるスリッパに履き替えて中へズカズカ入って行った。

僕も慌てて靴を脱いでそこにあったピンクのスリッパを履いた。



「おぃ、てめぇ等、降りて来い」


ヤンキーさんが言うかのように心ちゃんは低く大きな声をだす。
小説で言う乗り込みか…?
今からケンカなのか?!

なんて、僕が変なことを考えていると、
トトトトト……
と言う複数の足音が聞こえた。


「あんれ?心先生じゃん?
どぉーか…あぁ!甘党同盟のセノ!」


む?
甘党同盟?
確か昼くらいの時…
僕はヒョッコリ心ちゃんの後ろから顔を出しその『甘党同盟』を確かめる。



「あぁ!甘党同盟の陸!」




そこにはチワワなみにきゃわゅぃ陸くんがいた。











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