僕、男の子なのです☆
「わかるはずないですよ。」
騒ぎに駆けつけた中で言葉を発したのは神童先輩だった。
「所詮凡人のキミにはわかりませんよ。
僕達の苦労を。
僕達の叫びを。
キミは考えた事がありますか?
常に監視されている僕等の気持ちを」
「だから、
考えたくもない。
もし考えて僕に何か得がある?」
「っ…あまり調子に乗らないで下さい。
これ以上は黙っていませんよ?」
「…わかりました。
これ以上何も言いません。
でも、此処を出て行きませんよ?」
「それは困るな~キミ、必要ないんだよね」
普段とても可愛い陸が怖い顔で口調は変えずに怒りを表す。
「わかりました。
では僕は外で生活しますね」
大きな鞄に必要なものだけを詰め込んだ。
そして僕は何もなかったかのように彼等の横を通り抜けた。
「あ、明日の朝ごはんは7時なので遅れないで下さいね」
僕はそれだけ言うと広い部屋を後にした。
ノアside*end