僕、男の子なのです☆
時刻は6時45分
ガチャという複数の音が聞こえた。
トントントと言う階段を降りてくる音も。
「おはようございます」
朝一番に会ったのは神童先輩だった。
「顔を洗って来て下さい。
朝ご飯はできていますので」
「はぁー…キミが作った朝ご飯なんていりませんよ」
神童先輩は僕を睨みつけリビングを後にした。
昨日の晩。
外に出た瞬間、僕は後悔した。
何故あんな事を言った?
何故わかってやれなかった?
そんなことばかりが頭に過ぎった。
あの悲しい顔を見ればわかったはずだ。
誰がどんなに辛く苦しい事くらい。
僕ならわかってやれたはずだったんだ。
僕の大切な人と同じにならないようにすることくらい、できたはずだったんだ。