僕、男の子なのです☆





時刻は6時45分



ガチャという複数の音が聞こえた。

トントントと言う階段を降りてくる音も。


「おはようございます」


朝一番に会ったのは神童先輩だった。


「顔を洗って来て下さい。
朝ご飯はできていますので」


「はぁー…キミが作った朝ご飯なんていりませんよ」


神童先輩は僕を睨みつけリビングを後にした。

昨日の晩。
外に出た瞬間、僕は後悔した。

何故あんな事を言った?

何故わかってやれなかった?

そんなことばかりが頭に過ぎった。


あの悲しい顔を見ればわかったはずだ。


誰がどんなに辛く苦しい事くらい。


僕ならわかってやれたはずだったんだ。


僕の大切な人と同じにならないようにすることくらい、できたはずだったんだ。










< 41 / 95 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop