僕、男の子なのです☆
でも、今更遅い。
アレだけ傷つければ、誰だって…
カチャ
カップが皿に置かれる音が耳に入る。
僕が振り返ると机に向かって僕が作った朝ご飯を食べる影が1つ。
「東城先輩…」
「…」
只黙々と食べる東城先輩。
少し僕は泣きそうになった。
「コーヒーのおかわりは如何ですか?」
「うん」
黙って私にカップを突き出す先輩。
僕も黙ってそれを受け取る。
温かいコーヒーは良い香り漂わせた。
東城先輩は食べ終わると「おいしかった」と僕だけに聞こえるように言いムーンを出て行った。