僕、男の子なのです☆
「何も知らないあいつが何故特別なんだ?!
あいつは俺等の苦しみを知らない!
知らねぇくせに俺等のことを知ってるかのように言いやがる!
あんたもそうだ!
俺等の気持ちがわかるか?!
苦しみが、
悲しみが、
悔しみが、
俺等の叫びが聞こえるか?!」
言いたい放題の俺。
そんな俺を心理さんはその固くした拳を振り落とした。
「なら、お前等にはあいつの苦しみがわかるか?!
あいつが今までどんな思いをしてきたかわかるか?!
お前等より小さいあの身体で、お前等より弱い心で、必死に強くあろうとするあいつの背中を見たことがあるか?!」
溢れきった涙は止まる事を知らない。
誰が一番苦しいか、何てことはどうでもいいんだ。
今も苦しみ続けている奴がいることが問題なんだ…
綺羅side*end