僕、男の子なのです☆
開会式も終わりアナウンスが流れる。
『プログラム1番 100m競争を行います。
出場する選手は入場門に集まって下さい。』
100mは僕と陸、綺羅、信悟、天理、それに夏輝先輩。
夏輝先輩と走る事はないけど他の人と走る事になるかもしれない。
ん~!!
負けないように頑張らなきゃ!
「行こうぜ、」
綺羅が入場門を親指で差す。
残ってるレクと力哉先輩は手を振って応援してくれた。
「頑張ってね、セノ」
「べ、別に頑張れとか思ってねーしッ!
け、けど…負けんなよッッ」
うむ。
二人のためにも僕、一位取らなきゃ!!
「では、行ってきまーす☆」
陸に背中を押されながら入場門に向かう。
もうそこにはたくさんの人がいた。
「一組のセノくんは…一番最後ね、その他は…」
どうやら僕は皆と一緒には走らないようだ。
それは皆も同じのようで、綺羅、陸、天理、信悟の順で二年は走る。
夏輝先輩は僕の後で調度真ん中辺りにいた。