僕、男の子なのです☆









100mが始まるようで、スタートラインに立った綺羅は珍しく真剣な顔をしていた。



「頑張r「キャーッッ!!綺羅くぅ~ん!」



綺羅を応援しようとすると甲高い声に遮られた。


驚いて回りを見渡すとおしゃれをしたパンdウオッホン…お姉さま方がいた。



「うわ…ぉ…パンダ…」

「信悟、失礼だよ、」

「そ、そうd「パンダが可哀想だ」

「え…?」

「む…?」



え?と聞き返してくる信悟に疑問を抱きながらも首を傾げるとハハッと何故か笑った。



うむ…
信悟どうしたのかね?


よく意味がわからず眉を寄せているとパァァンと乾いた音が響いた。


「あ、綺羅スタートしちゃった」

「本当だ~」




勝手にスタートしてしまった綺羅を目で追うのだけれど後ろには誰もいない。



『ゴールッ!
一位は音無 綺羅さんです!!』


「キャ~!!綺羅くぅ~ん!!」



アナウンスに反応するお姉さま方。

その声にもアナウンスにも反応しない綺羅何故か退場するはずなのにこちらに向かって走ってくる。



あ、100mを走り終わると勝手に帰ってもいいルールがあるのです!








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